メモ2013-12-11
テーマ:その他

京の出来事(12月11日)

暦に合わせて、京都の歴史を振り返る『京の出来事』です

今回は『12月11日』の出来事(ニュース)を1つ

ご紹介したいと思います。


それがこちらっ・・・


1927年(昭和2年)12月11日

京都市中央卸売市場 第一市場が開設される。


こちらは京都市下京区にある市場で

なーんとっ・・

日本で1番最初に開設された中央卸売市場なんですね!

もちろん、現在でも取引が行われています。


1923年に中央卸売市場法(現・卸売市場法)が

公布された事をきっかけとして

4年後の1927年に、初めて中央卸売市場が開設されました

※ちなみに、みなさんもご存知の『東京・築地市場』は、その12年後の事となります。


ここに野菜や果物、水産物などが持ち込まれ

『せり(取引)』が行われるようになりました


日本で初めての中央卸売市場だった事から

全国から大変注目されていたそうですよ


中央卸売市場や中央卸売市場法が出来た

大きなきっかけとなったのが

1918年に起こった『米騒動』だそうです。


この時、政府は

食料品価格の引下げや、安定化を図る事を目的として

中央卸売市場構想を打ち出したそうです


公正な取引を行い、迅速な供給を実現する為

中央卸売市場法が成立すると

その後、京都市中央卸売市場第一市場が開設されました


何度もいいますが、この日こそが

1927年の12月11日なんですねっ!!!!


ここでの成功が要因となって、各地に続々と中央卸売市場が開設される事となりました。


ちなみに、この京都市中央卸売市場第一市場がある場所は

平安時代より『東西市(とうざいいち)』と呼ばれる市場があったそうで

約400年もの間、続いたそうです

※東西市は、平安京の東と西に開設された2つの『市』の総称です。


その後、時代と共に

仕組みや制度が変わり、この時の市場は廃止される事となりますが

500年の時を経て、再びこの地で市場が開かれる事となったんですね


市比賣神社

1927年12月11日に市場が開設と同時に

こちらの市比賣神社(いちひめじんじゃ)の『分社』が市場内に祀られました。

※こちらの本社は、京都市中央卸売市場第一市場より、東に2キロほど離れた位置にあります。


先ほどご説明した『東西市』の守護社として

平安時代に壮健された事を起源とする神社で

祭神である神大市比売(かむおおいちひめ)の名前に

『神大市』という字が入っていた事から

市場に祀られるようになったと言われています。


その後、全国に開設された中央卸売市場には

市比賣神社の祭神が勧請され、祀られているそうですよ


ちなみに、この京都市中央卸売市場第一市場の広さは約14万9509㎡!

甲子園の約4倍といわれています。


前日の夕方から明け方にかけて、

日本各地から食料品がトラックなどで運び込まれ

早朝、魚や野菜などがセリにかけられます。

ここで扱われる食品の量は、1年で約40万トン!

金額にすると1,339億円だそうですよ~


ちなみに、最近はこの市場にすし屋も出来たそうで

新鮮なネタが味わえるそうですっ


という事で、本日は

1927年(昭和2年)12月11日の『京の出来事』をお伝えしました。


京都市中央卸売市場 第一市場の場所はコチラ↓


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