メモ2013-06-20
テーマ:その他
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京の縁切りスポット巡り

今回ご紹介するのは、京の縁切りスポット巡りです。

縁切りといっても

人と縁を切る(悪縁を切る)ものから

欲を断ち切るものまで様々です


では、早速ご紹介させていただきます!!


貴船神社・奥宮(きふねじんじゃ・おくのみや)

貴船神社(奥宮)

場所:京都府京都市左京区鞍馬貴船町180

橋姫が神託を受けた貴船神社も、上記の理由から

『悪縁断ち』のスポットとして知られています。

ちなみに、彼女が参拝したとされる『丑の刻』とは

もともと貴船明神が貴船山に降臨したのが

丑の年、丑の月、丑の日、丑の刻だったようで

これに基づくものなんですね。

貴船神社については貴船神社の記事をご覧下さい。


・瑞光寺(ずいこうじ)

場所:京都市伏見区深草坊町4

瑞光寺を開山した元政(げんせい)は

江戸時代初期の僧で、かつては武士だった人物です。

どうして、縁切りにご利益があるのか?

と言いますと

この元政の故事に基づくものなんです。


彼は顔立ちが良く、詩人、文人としての才能も持ち合わせていた事から

女性から大変人気があったそうです。

つまり、文武両道の男性だったというワケですね。

武士であった元政ですが

幼少の頃より病弱だった事もあり、26歳で出家しました

その時に、モテモテだったにも関わらず

全ての欲と決別し僧となった事から

『縁切りのお寺』として知られるようになりました。


お酒、煙草、病気などと縁を切れるという

ご利益があり

元政の御廟(ごびょう・御魂を祀る建物)にて

年の数だけ参拝すると良いそうですよ!

この他、観音堂でも特別祈願を行なっているそうで

厄を取り除き、願い事を叶えて下さると言われています。

※願い事が成就した時には、夢枕に観音様が立たれると言われています。


野宮神社(ののみやじんじゃ)

野宮神社

場所:京都府京都市右京区嵯峨野宮町1

縁切りよりも、良縁結びとして有名な神社ですが

祓清浄御祈願(みそぎばらいせいじょうごきがん)と呼ばれる

縁切り祈願も、野宮神社で行なわれています。


祓清浄御祈願

これは源氏物語に由来するもので

主人公である光源氏に長らく想いを寄せていた

六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)でしたが

彼と結ばれる事をとうとう諦め

娘と一緒に伊勢へと下る事を決めたのでした。


その前に、娘が伊勢の斎宮(神前に仕える女性)となる為に

この野宮神社で禊(みぞぎ)を行なったんですね。


その1つが、水を浴び心身を清める事であり

これに見立てたのが祓清浄御祈願というワケです

断ち切りたい事柄や名前を書いた紙を樽に浮かべて

書かれた文字が消えて沈んだら願いが聞き届けられるそうですよ

※断ち切りたい事とは、ストーカーやセクハラ、迷惑行為などなどが挙げられます。


この他、野宮神社については野宮神社の記事をご覧下さい。


橋姫神社(はしひめじんじゃ)

橋姫神社

場所:京都府宇治市宇治蓮華46

『橋姫』ゆかりの神社は宇治にもあります。

自らを鬼と化して、相手の女性を取り憑き殺し

夫を取り返そうとする彼女のパワーから

橋姫を祀る、この神社も

『縁切り』にご利益があると言われています。


江戸時代までは宇治橋の中ほど(三の間)に祀られていたそうで

カップルがこの橋を渡れば

橋姫によって無理やり別れさせてしまう

なんていう迷信まであったそうですよ。

※詳しくは橋姫神社の神社をご覧下さい。


法雲寺(ほううんじ)

菊野大明神(法雲寺)

京都府京都市中京区河原町通二条上ル清水町364-1

法雲寺の境内にある菊野大明神(きくのだいみょうじん)の社には

縁切りのご利益があるとされています。

それは、この社のご神体(神様が宿る場所)こそが

『縁切り石』と呼ばれるものだからなんですね。


この石は百夜通い(ももやがよい)のエピソードで有名な

深草少将(ふかくさしょうしょう)が腰掛けた石だと言われています


彼は小野小町との恋が成就しないまま

不遇の死を遂げてしまった事から

縁切り石と呼ばれるようになったみたいです。


百夜通いについて簡単にご説明しますと

絶世の美女と言われている小野小町に恋をしていた深草少将は

彼女から

「百夜(100日の間)、毎日私の元まで通い続けてくれたら

一緒になってあげてもいいわよ。」

と言われるんですね。


・・つまり、自分に対する愛情の深さを試して来たのです

これを受けて深草少将は

毎夜、山を越えて彼女の元に通い続けました。


その道中にあったのが

こちらの『縁切り石』だったそうです。


深草少将は、毎夜、その石に腰掛け休息をとっていたようです。


しかし、ちょうど100日目の夜

大雪だった為に

・・・深草少将は道中(山中)にで凍死してしまったのです。

こうした事から

残り一夜という所で思いを果たせなかった

彼の無念や怨念が

その石に宿っているというワケなんですね。

以上の事から男女の縁切りのご利益があるようですよっ。

※地元では、縁切りにご利益がある事から、婚礼の際には菊野大明神の側は通ってはダメだという風習まであるそうです。

その他、詳しくは法雲寺の記事をご覧下さい。


命婦稲荷神社(みょうぶいなりじんじゃ)

命婦稲荷神社

場所:京都府京都市下京区堺町松原下ル鍛冶屋町

『浮気封じ』にご利益があると言われている井戸が

命婦稲荷神社の境内にある

鉄輪井(命婦稲荷神社)

鉄輪井(かなわのい)です。

別名・縁切井戸とも言われ

この井戸の水を相手に飲ませると

・・・その人と縁が切れると言われています。

※現在は、井戸の水は枯れてしまったのですが、水が入ったペットボトルを井戸に一度お供すれば、その水に同じ効果が宿るそうですよ。


そんな、こちらの井戸は

鬼と化した女性『橋姫』と縁が切れた(息絶えた)場所である事から

『悪縁切り』のご利益があるとされています。

これは鉄輪伝説(かなわでんせつ)というお話に基づくもので

宇治の公家の娘であった橋姫は

旦那を、とある女性にとられた事がきっかけで

すさまじい嫉妬に狂ってしまいまったのです!


彼女は貴船神社にて、7日間に渡り

「妬ましい、あの女に取り憑き殺したいのです。鬼神に変えてください。」

貴船明神に祈り続けたのです。


・・・すると貴船明神は

「鬼になりたければ姿を変えて、宇治川に21日間身を浸けよ!」と伝え

この言葉を聞いた彼女は

長い髪を5つに分けて角を作り

顔に朱に塗り、頭に鉄輪(かなわ)を乗せ

その鉄輪の三つの足に松をつけて火を灯し

両端に火をつけた松明を口に咥え・・・鬼に化けたのでした

※鉄輪とは火鉢や囲炉裏に立てる、鍋やヤカンを置く台の事です。


ちなみに、今に伝わる『丑の刻参り』の姿は

橋姫のこの時の姿が起源となっているようです

※五寸釘や藁人形を用いる話は、その後付けられたエピソードみたいですよ。


こうして橋姫は、お告げ通りに

21日間宇治川に身を浸し、生きながら鬼となったのです。


・・・しかし!

陰陽師で知られる安倍晴明(あべのせいめい)によって追い詰められ

この井戸付近で息を絶えてしまったと言われているんですね。

※鉄輪井や橋姫について詳しくは命婦稲荷神社の記事をご覧下さい。安倍晴明については、晴明神社 その1、晴明神社 その2の記事をご覧下さい。


安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう)

安井金比羅宮

場所:京都府京都市東山区東大路松原上ル下弁天町70

京都では屈指の縁切り神社として有名な

安井金比羅宮

縁切り縁結び碑(安井金比羅宮)

こちらの『縁切り縁結び碑(いし)』があります。

この縁切りには、もちろん由来がありまして

祭神として祀られている

崇徳天皇(すとくてんのう・第75代)の故事によるものです。


平安時代末期

弟である後白河天皇との権力争い(保元の乱・ほうげんのらん)に

敗れた崇徳天皇は、島流しに遭い

寵愛していた女性をも失ってしまいました。

そんな崇徳天皇は配流先(讃岐国)にて

一切の欲を断ち切り、参籠(さんろう・祈願の為にこもる事)していたと

言われています。

※結果的に、彼は罪人の扱いを受け、京に戻る事なく崩御した事から、怨霊となり都に災いをもたらしたとまで言われています。


こういった事から

江戸時代より『断ちもの祈願』の慣わしが生まれ

縁切り祈願へと発展したそうです。

この縁切り縁結び碑は

高さ1.5メートル、幅3メートルという巨大なもので

表面には無数のお札が貼り付けてあり

ちょっと怖い印象すら受けますよね。


しかし、この石こそが悪縁を切り

良縁を結ぶご利益があるとされている石なんです。


ではここで参拝方法をご紹介します。

①形代(かたしろ・あなたの身代わりになってくれるお札)に

縁を切りたい相手や、縁を結びたい相手の名前や願い事を書きます。

②形代を持って、願い事を念じながら

中央に空いた穴を、正面から向こう側に一度くぐります。

これで悪縁を切る事が出来ます。

③今度は、向こう側から手前に再びくぐり

良縁を結ぶ祈願を行い、最後にお札を貼って終了です

※詳しくは安井金比羅宮 その1、安井金比羅宮 その2の記事をご覧下さい。


という事で、今回は京の縁切りスポットをご紹介させていただきました。


是非、縁切りをしたい時は

参考にしてみて下さいねっ。


より大きな地図で 京の縁切りスポット巡り を表示



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