メモ2012-12-22
テーマ:お寺

浪切不動寺

こんにちは京子です!

今回ご紹介するお寺は・・・

浪切不動寺

浪切不動寺(なみきりふどうじ)です


場所は京都市北区の衣笠(きぬがさ)というエリアに位置します。

ちなみに

地名の由来ともなっている『衣笠山』は

平安時代、山の一面に白い布を被せ

宇多天皇に雪景色を見せた事から、その名が付けられた山なんですよ

浪切不動寺の起源

そんな衣笠にあります浪切不動寺は

本尊に『浪切不動尊』を祀るお寺です。


浪切不動尊

境内、入ってすぐ左手にも浪切不動尊が安置されています。


この不動明王は

平安時代に遣唐使として唐へと渡った高僧

空海(くうかい)にまつわる仏像なんですね

※弘法大使『空海』について、詳しくは東寺の記事をご覧下さい。


空海は

唐で修行を重ねた後、日本へ戻る為

船で海を渡っている途中に

突然、大嵐に遭ってしまったそうです。

※当時、何度も遣唐使を派遣していますが、日本に再び戻って来れる確立は、約60パーセント程だったそうですよ


このピンチに、彼は突然

自らの手で彫った不動明王を海の中へ投げ入れました


すると・・・

不動明王が右手に持った利剣(りけん・邪悪なものを切り裂く剣)で

押し寄せる荒波を見事に切り裂いたんですねっ。

こうして船は沈没する事なく

空海は難を乗り切り、日本へ帰って来たそうです。


鳥居

境内は、神仏習合となっており、鳥居もありました。


三賓荒神

本堂右手には、三賓荒神(さんぽうこうじん)の祠があります。方除けとして祀られているようですね。


帰国後、空海は再び『不動明王』を彫り

大窪寺(おおくぼじ・四国八十八箇所の札所の1つ)に

安置したそうです。


こうして、波を切り裂いた不動明王という事から

『浪切(波切)不動明王』として祀られるようになりました


その後、航海安全の神様として全国へと広がり

浪切不動寺でも

本尊として祀られるようになったんですね。


滝

そして境内には・・なんと滝もあります!!

毎年7月にはここで

水行(すいぎょう・滝行とも言い、滝に打たれ修行する事)も行われるそうですよ。

※水行は一般参加も可能だそうです。


岩滝龍神

滝の隣には『岩滝龍神』が祀られています。


ちなみに、こちらの滝は

平成6年に水道工事をされるまで

生活用水として使っていらっしゃったそうですよ


山伏の石碑

こちらの石碑には山伏の姿が彫られています。浪切不動寺は真言宗醍醐派に属し修験道(しゅげんどう・山での厳しい修行)を行う事でも知られています。


供養塔

供養塔には梵字(ぼんじぼんじ・仏教と供に伝来した文字)が彫られています。遣唐使として渡った空海や最澄(さいちょう)が日本に広めた文字です。


という事で今回は

浪切不動寺をご紹介させていただきました。


場所はコチラ↓


大きな地図で見る


1 ■この寺の始祖の直系の者ですが

山伏らしき彫刻の石板は、ただの祖父の墓であり、この山で古に修行した修険者の碑では無いですよ。梵字を刻んだ供養塔み見えるモノは、昭和末期に亡くなった住職夫婦(私から見て伯父夫婦)の墓です。歴史も由緒も意味も無い、ただの一般人のお墓です。血族としては、身内の墓をネットで晒されて、あまり気持ちの良いものでは無かったのでコメントさせて頂きました。

匿名さん 2018-03-17 20:05:14


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