メモ2012-05-02
テーマ:祭り・イベント
関連:千本ゑんま堂(引接寺) / 盂蘭盆奉納(千本ゑんま堂) / 風祭り(千本ゑんま堂) / 

千本ゑんま堂大念佛狂言(千本ゑんま堂)

こんにちは京子です。

今回ご紹介するのは


千本ゑんま堂で行われている

千本ゑんま堂大念佛狂言(せんぼんえんまどうだいねんぶつきょうげん)です!

千本ゑんま堂は通称であり正式には引接寺(いんしょうじ)というお寺です。


京都三大念仏狂言の1つである

千本ゑんま堂大念佛狂言』は

残る『壬生狂言』や『嵯峨大念仏狂言』と違い

殆どの演目にセリフが入っているのが特徴の

大念仏狂言です。


狂言はそもそも

能の舞台の合間に行われていたもので

能とは対照的に『喜劇』が中心の舞台劇であり

後に、お寺のお坊さんの布教活動と結び付き

生まれたのが大念仏狂言です。


千本ゑんま堂大念佛狂言』は

引接寺の住職、定覚(じょうかく)が始めたもので

彼が開いた念仏法会の中の余興に狂言が用いられていました。


そもそも大念仏狂言は

仏教の教えを説く為に始められた

宗教劇の一面がありましたが

時代が移り変わるにつれ、宗教色が薄れていき

現在は、お寺で行う喜劇として

広く京都の人たちに浸透しています


毎年、5月1日から4日まで千本ゑんま堂にて行われる

千本ゑんま堂大念佛狂言』は

延べ1500人もの来場者が訪れる人気狂言です


そこで今回は初日の様子をご紹介します♪


まず1本目に行われたのが

『閻魔庁』です。

引接寺で行われるにはぴったりの演目です。

どうしてかと言いますと


閻魔大王の裁判補佐をしていたと伝わる

平安時代の歌人・小野篁(おののたかむら)が

『閻魔法王』を祀った事により

始まったとされているからなんです。

今でも境内には高さ2.4メートルの本尊『閻魔法王』の坐像があります♪

千本ゑんま堂について詳しくは『千本ゑんま堂(引接寺)』の記事をご覧下さい。


では、演目について解説します♪

登場人物は

閻魔法王と記録係に加え

鬼と亡者の計4人です。

右から閻魔法王、亡者、記録係、鬼となってます。

※ちなみに『千本ゑんま堂大念佛狂言』で行われる20以上もの演目の中で『閻魔庁』と『芋汁』だけは無言劇となっています。


『閻魔庁』はとても歴史のある演目で

織田信長が上杉謙信に贈ったと言われる『洛中洛外図屏風』にも

千本ゑんま堂で『閻魔庁』が演じられている

シーンが描かれているんですよ


代表的な演目の1つで

毎年、『千本ゑんま堂大念佛狂言』は

この演目からスタートするそうです。


劇中では

鬼が亡者を虐めているところからお話は始まります。

ここで亡者が持っていた1つの巻物から

物語は進んでいきます。

不思議な力を持つその巻物の力で、鬼は弱り始め

困った挙句に無理やり巻物を取り上げ、記録係へと差し出すのです

しかし、この巻物に目を通した記録係は

彼が生前どんな行いをしたのかを知り

閻魔法王に判断を仰ぎます。

その結果、亡者が善人であると確認され

今度は逆に鬼が懲らしめられてしまい、亡者は

極楽へ旅立っていくというお話です。

こうして30分程の演目が終了です。


ちなみに『千本ゑんま堂大念佛狂言』の公演に関して

初日と2日目は19時から公演が行われ、4演目ずつ見る事が出来ます

3日目と4日目は13時からと19時から公演が行われ

なんと11演目(昼7演目・夜4演目)も見る事が出来るんですよ♪

是非、最終日までに一度行かれてみてはいかがでしょうか?


続きまして行われた演目は『でんでん虫』です。

長寿の薬にでんでん虫の黒焼きが良いと聞いた大名は

家来(太郎冠者)を呼び付け

でんでん虫を捕りに行かせようとします

ですが家来はそもそも「でんでん虫」を見た事が無く

身振り手振りで姿や形を教えてもらいます。

教えてもらった家来はやっとの事で

山の中へと捕りに行く事となりますが

そこで偶然に遭遇した山伏を

でんでん虫と間違えてしまうお話です。

いったいどのように教えてもらえば

山伏をでんでん虫と間違えるのでしょうか

こうして2本目が終了です。


座席は約300席用意されていますのでゆっくり座って見る事ができます♪

それにしても

鉦や太鼓、笛を使い、拍子に合わせてリズミカルに表現される演目は

どれもテンポ良く進んでいきますね~


では3本目『いろは』をご紹介します。

読み書きが苦手な小僧に『いろは』を教える師匠のお話。

寺子屋の師匠の所に小僧が弟子になるためにやってきます。

師匠が手本のいろは四十八文字を書くために

紙を持っていないかと聞くと

弟子は髪や神と間違えてしまうんです

お約束といった感じですね♪

どうにかこうにか手本を書き記すと

今度は読みを教えます。

しかしここでも覚えの悪い弟子。

一向に読めない弟子に対して師匠は

言った通りの口真似をするようにいいますが・・

この口真似がうまくできるのか?

弟子を演じているのは小学生でしょうか

動作やセリフのタイミングも絶妙で

会場には沢山の笑いが溢れていました♪


そして、最後の演目は『土蜘蛛』です。

これは以前、嵯峨大念仏狂言でも行われていましたね。

しかし、『千本ゑんま堂大念佛狂言』では登場人物は同じですけれど

話の内容が少し違うようでした。

嵯峨大念仏狂言に関しては『嵯峨大念仏狂言 2012(清凉寺)』をご覧下さい。


土蜘蛛の魔力によって病に伏せる源頼光。(みなもとのらいこう または みなもとのよりみつ)

そこへ家来の渡辺綱(わたなべのつな)と平井保昌(ひらいほうしょう)が見舞いにやってきます。

そして彼らが部屋から出たタイミングで

今度は怪しげな僧が現れ

頼光に襲いかかってきます。

応戦して戦う頼光でしたがあと一歩のところで

取り逃がしてしまいます。

この騒ぎを聞きつけた家来たちが

松明を手に怪しげな僧を捜索します。

床に滴る血を見つけて追うと

そこにいたのは、僧に化けた土蜘蛛の姿でした

正体を突き止めた綱と保昌は協力し

主君頼光を苦しめている土蜘蛛を倒すというお話です。

ちなみに、この土蜘蛛の放つ糸を持ち帰ると

災難や盗難に対してご利益があるそうで

終演後は多くの人たちが持ち帰っていましたよ


という事で演目を一気にご紹介しましたけれど

千本ゑんま堂大念佛狂言』は5月4日まで

この他にも様々な演目が行われます♪


気になった方は是非、足を運んでみてはいかがでしょうか?

会場になっている千本ゑんま堂の場所はコチラ↓


大きな地図で見る


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