メモ2012-02-06
テーマ:神社

桃山天満宮

本日、ご紹介する神社は・・・

桃山天満宮

桃山天満宮(ももやまてんまんぐう)です。


御香宮神社の境内にあるこちらの神社は

学問の神様と言われている『菅原道真(すがわらのみちざね)』を

祀っています

※菅原道真については北野天満宮 その2の記事をご覧下さい。


さて、この神社の始まりはと言いますと

桃山天満宮の説明板

1390年(室町時代)に

御香宮神社の近くにあった『蔵光庵』に月溪(げっけい)というお坊さんがいました。

毎日、修行に励む彼の夢枕に

とある人物が立ったそうです。


そうです。

学問の神様こと、菅原道真なんですね


道真は夢の中で、月溪に対してこう言います。

あなたの勉学を見守りますよ・・・と。


突き当たりに見える拝殿

突き当たりに拝殿が見えます。


桃山天満宮の拝殿

こちらが拝殿です。この奥に本殿があります。


しかし、月溪は

この時、夢に出てきた男が

道真だとは知る由もなかったみたいですね


その後、お坊さん仲間から道真の画を貰った事がきっかけで

あの夢枕に立った人物が道真であった事を知り

蔵光庵の中に道真を祀りました


これが「桃山天満宮」の始まりなんです。


その後、安土桃山時代に

蔵光庵は別の場所へ移される事となりますが

桃山天満宮は蔵光庵に隣接した前田家邸内に祀られるようになりました。

※ちなみに、前田利家は「前田家の先祖は道真だ」と公言していたそうですね。


江戸時代には「山ノ天神」として

伏見の町の子供達はお参りしていたと言われています


しかし、すぐ側の伏見城が一国一城令により廃城となり

これに合わせるように

桃山天満宮も次第に荒廃して行くようになります。


桃山天満宮にある伏見城跡残石

『伏見城跡残石』です。石垣に使ってたモノだと思われます。

桃山天満宮にある向井去来の歌碑

江戸中期の俳人向井去来の歌碑です。『梅の香に のっと日の出る 山路かな』梅は道真が愛した花ですよね。ちおなみに、向井去来については落柿舎の記事をご覧下さいね。

桃山天満宮にある神使の牛

天満宮と言えば、梅ともうひとつは牛です。天満宮では牛は神使なんですよ。


それを見かねた地元住民などが協力し

20年の歳月をかけて

1841年に桃山天満宮は再興されます

この時、作成した宮大工『坂田岩次郎』は

社殿の完成後、使用した大工道具を奉納したそうです。

現在もそのうちの60点以上が残っており

大工道具の収集や保存を手掛ける『竹中大工道具館(神戸市)』にて常設展示されています。


その跡、1969年には社殿の環境保全の為

東50メートル程先にある御香宮神社内に移されたという事です


桃山天満宮にある大杉大明神

この祠は『大杉大明神』と言います。

桃山天満宮にある白菊石

『白菊石』天太玉命こと白菊翁(しらぎくおきな)が姿を変えたといわれる石です。白菊翁については金札宮の記事をご覧下さい。


さて、最後にご紹介するのは

桃山天満宮にある竹田街道の車石・車道の銅板

『竹田街道の車石・車道』です。

車石(レール)の跡がしっかりと境内に残っているんですね。


江戸時代、京へと向かう主要街道(東海道・竹田街道・鳥羽街道など)には

こうした車石が敷かれたのです。

※車石は別名「輪型石(わがたいし)」とも言います。


このレールの上に台車をセットし、荷物を乗せ

それを牛が運んだというワケです


もちろん車石は一方通行の為

午前と午後で進行方向を切り替えていたようですよ。


そんな御香宮神社の境内にあります

桃山天満宮の場所はコチラ↓


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