メモ2011-06-14
テーマ:神社

鎌達稲荷神社

こんにちは京子ですっ♪

さて、本日ご紹介する神社は・・・

鎌達稲荷神社の鳥居

鎌達稲荷神社(けんたついなりじんじゃ)です。


さて、場所は?と言いますと

東寺から西に400メートルほど行った場所にあります。


鎌達稲荷神社の祭神などの案内

このあたりは、かつて東寺と対を成す西寺(さいじ)があった場所なんですね。

残念ながらその西寺は1233年に焼失し

再建される事はなく、現在は『西寺跡』として石碑が建ち

公園になっています

鎌達稲荷神社は、そこから更に少し西に歩いた場所にある神社です。


鎌達稲荷神社のこま札

創建の時期については諸説ありますけれど711年に建てられたとの事です。

※一説には538年とも言われていて、伏見稲荷大社の創建よりも古い事から『元稲荷社』と呼ばれているそうです。


もともと鎌達稲荷神社は

陰陽師で知られる安倍晴明の子孫(末裔)にあたる

土御門家(つちみかどけ)の鎮守社だったそうです。

※安倍晴明に関して、詳しくは晴明神社の記事をお読み下さい。

鎌達稲荷神社の石碑

そして、最初からこの場所にあったものではなく

梅小路(東寺よりも北にあるエリア)の土御門家の邸内にあったものだそうです。


ちなみに、その土御門家の邸内には

社の他にも、御神木である大きな杉の木があり

そこには天狗が宿り、幼児の育成を守っていたとも言い伝えられているんですよ。

しかし、明治期(1911年)になり梅小路駅の拡張の為に現在地に移動しました。

※梅小路駅は貨物駅として現在も稼動しています。


祭神は倉稲魂神(うがのみたまのかみ)猿田彦神(さたひこのかみ)。

倉稲魂神は穀物や農耕の神様と言われていて、お稲荷さんとして信仰されているんですよね

猿田彦神は道や旅行、そして交通安全の神様として信仰されていますよ。


鎌達稲荷神社の拝殿にあった抱き稲

こちらは稲紋のひとつである『抱き稲』です。


鎌達稲荷神社の絵馬

絵馬です、もちろん稲荷なので狐が描かれています。


鎌達稲荷神社の拝殿

こちらは拝殿になります。


さて、拝殿の右手奥には幾つかの石碑が建っていました

鎌達稲荷神社にある浄蔵貴所之塚

『浄蔵貴所(じょうぞうきしょ)之塚』


平安時代のお坊さんであり、比叡山の山伏・呪術僧として知られています

山伏=天狗とも言われているので、以前あった杉の大木に宿る天狗と、この浄蔵貴所が関係あるのかもしれないですね。

彼には、お父さんを蘇生させたという『一条戻り橋』の伝説や、八坂の塔の傾きを直したなんていう伝説を持った方です。

※浄蔵貴所についてもっと知りたい方は祇園祭 山伏山の記事をお読み下さい~。


鎌達稲荷神社にある『坂杦大明神』『黒住大明神』の石碑

右手は『坂杦大明神』左手には『黒住大明神』と書かれていました。


鎌達稲荷神社にある宇賀神の石碑

『宇賀神(うがじん)』と書かれた石碑を発見。

宇賀神とは、宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)の事だと言われています。


宇迦之御魂大神は倉稲魂神(うがのみたまのかみ)とも書きますので・・・

つまり、鎌達稲荷神社の祭神と同一神という事です。

※ちなみに、伏見稲荷大社の主祭神は宇迦之御魂大神ですので、これもイコールって事ですね。どれも稲荷神というワケです。


鎌達稲荷神社にある末社である白菊稲荷大神

こちらは末社である白菊稲荷大神です。


さて、最後に

ここには戦国武将達が身に付けた呪符であり

それが御守りになった『サムハラ守(まもり)』というのがあるんですね

鎌達稲荷神社のサムハラ守

御守りのサムハラ守です

サムハラ守は奇災難除け、勝運を招くと言われていて

勝負事をする方にもオススメなんですけど

サムハラ守の漢字

このサムハラっていうのは漢字があります。

常用漢字ではないのでこちらの写真で確認して下さい♪

この字が呪符として有名なんです。


あの、戦国武将の一人である『加藤清正』が自分の刀に

この四文字を刻んだり

戦時中は、この御守りを持っていれば弾丸に当たらない!なんて言われたりしたそうです


調べてみると、森羅万象を作った神の総称だそうで

その昔、とあるお百姓さんがイタズラでキジのお腹にこの文字を書いたそうです。


すると、あら不思議。


狩人がいくらそのキジに矢を放ってもキジには当たらなかったっていう

伝承もあるそうですよ~。


そんなサムハラ守がゲット出来る鎌達稲荷神社の場所はコチラ↓


大きな地図で見る

最寄の交通案内

 市バス 16系統 西寺前(さいじまえ)

1 ■鎌達稲荷神社

梅小路の蒸気機関車館に行った時に鎌達稲荷神社の碑があったので、ずっと?と思っていましたが、やっと謎が解けました。


鎌達稲荷神社は、元々梅小路にあったのですね。


鎌達稲荷神社には、一度だけ足を運びました。

京子さんがお書きの「伏見稲荷大社より古い説」に、興味を持ったからです。


今の近鉄東寺駅から鎌達稲荷神社あたりまでの間が、西寺の跡になるのですね。

タコカイト&とらっちさん 2011-06-14 19:56:57

2 ■サムハラ

またもや、読みにくい。鎌達(けんたつ)とは。

サムハラお守りは、当たらないという関連から、交通安全のお守りに良さそう(事故に遭わない・当たらない)です。

こじつけすぎですかね(笑)

ほたてこはくさん 2011-06-14 23:32:18

3 ■無題

京都はいろんな場所に由来があったりするんですね。
今度自分の住んでる場所もいろいろ調べてみようと思いました。
意外な事が発見できるかもしれないですよね。
サムハラ守、私もゲットしたいです。

京都旅行大好きさん 2011-06-15 12:09:32

4 ■Re:鎌達稲荷神社

>タコカイト&とらっちさん
謎は全て解けましたか♪o(〃^▽^〃)o 

そうなんですよ、元々は梅小路の所にあったみたいなんですよ(´0ノ`*)

一見、関係なさそうな繋がりの発見があるとまた面白いですよねo(^▽^)o

京子 2011-06-15 14:01:03

5 ■Re:サムハラ

>ほたてこはくさん
ナントー!Σ(・ω・ノ)ノ!
その手がありますね♪

遭わない、当たらないお守りとしてもいいかも知れませんねヽ(*'0'*)ツ

京子 2011-06-15 14:26:28

6 ■Re:無題

>京都旅行大好きさん
そうなんですよね(゚Ω゚;)
街を歩いているだけで本当に色々な物、事が発見できますよね(*^ー^)ノ

安井金比羅宮のお守りと、サムハラ守の相乗効果があるといいですね♪

京子 2011-06-15 14:34:39


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