メモ2011-05-09
テーマ:神社

御辰稲荷神社

こんにちは京子です

さて、本日ご紹介する神社は・・・

御辰稲荷神社

御辰稲荷神社(おたついなりじんじゃ)です。


さて、こちらの神社の始まりは?と言いますと

宝永2年(1705年)、東山天皇の側室である

新崇賢門院(しんすうけんもんいん)の見た夢に現れた白狐を祀った事に始まります。

その狐は夢の中で

「御所の禁裏(きんり)の南東の方角に森があるので、そこに私を祀っておくれ。」

と伝えたそうなんですね

御辰稲荷神社の石碑

新崇賢門院は、翌朝その方角を訪ねてみると

現在はもうありませんが、そこには聖護院の森があったんですね。

そこに早速祠を建てました。


そして、その場所は、御所の南東の方角、つまり辰の方角だった事から

御辰稲荷と呼ばれるようになりました。

御辰稲荷神社の額

ちなみに、この狐は「御辰狐」と呼ばれ

それ以後、聖護院の森を通るとどこからともなく琴の音が聞こえたそうで

琴を奏でるのが上手な狐として今に伝わります。

この事から、京都で芸事をする人の参拝が耐えなかったと言います。


京都に伝わる狐は、この御辰狐以外にも相国寺に伝わる

宗旦狐が有名で、この二つを合わせて「京の風流狐」と呼ばれています。

御辰稲荷神社の鳥居

さて、境内にあるもうひとつ鳥居をくぐると

御辰稲荷神社の絵馬

絵馬を発見しました!

こちらはお多福と狐がひっついていますね~。

御辰稲荷神社の絵馬

もう一つには、貴族が歌を詠んでいる姿を描いた絵馬もありました。


御辰稲荷神社の拝殿

次に見えてくるのは拝殿です。

さて、ここで気になるものを発見~。

御辰稲荷神社の恋みくじ

「恋みくじ」

奥に書かれている詩は、明治期の歌人である落合直文の「笛の音」という詩の一説です。


御辰稲荷神社の稲荷

更に奥には・・・いくつもの鳥居がありますね!!!

これぞ稲荷って感じです♪

御辰稲荷神社の亀石大明神

一番奥にある祠は亀石大明神です。

古来から亀は、長寿や長生きを意味していますよね~。


その脇にも、末社が2つありました。

御辰稲荷神社の初辰大明神社

ひとつが、こちらの初辰大明神社(はつたつだいみょうじんしゃ)。

辰年生まれの守護神と書かれています。

「辰」という字は、達成の「達」にも通じ、願望が成就するというご利益もあるそうです。


御辰稲荷神社の福石大明神

福石大明神(ふくいしだいみょうじん)

高さ1メートルほどの黒い石が祀られているのがおわかりでしょうか?

この御辰稲荷には福石伝説と呼ばれる逸話も伝わります。


その昔、とても貧しい一組の夫婦がいました。

ある日、奥さんは「いつしか我が家にも幸せが来ますように」と

御辰稲荷に百日祈願をしていました。


その最終日(満願)、お参りが終わり

いつしか奥さんは境内でウトウトし始めちゃったんですね。


どれくらい眠ったのでしょうか

えり首に冷たい風を感じ、ふと目を覚ました奥さんは

気付くと、右手にひとつの石を握っていたと言います。

御辰稲荷神社の真黒小石

それが、こちらの真黒小石です。

奥さんはその石を「御辰稲荷が授けてくれた」と思い

持って帰り神棚に祀り祈願していました。


ある日

奥さんのお腹に、ひとりの女の子が授かりました

美女に育った娘は、その後

なんと大名のお部屋様にまでなったんですね♪

これによって、貧しかった夫婦も幸せに暮らせたと言います。


この事から、真黒小石を持って帰ると幸せになると伝わっているんですね。

真黒小石は境内で購入する事が出来ます。

福石大明神にひとつおいて、願い事をし

家に持って帰り御守りとして下さいとの事です

そんな逸話も残る、御辰稲荷神社の場所はコチラ↓


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