今回ご紹介するのは

京都市上京区にある名水


滋野井(しげのい)

滋野井(しげのい)です!


こちらの滋野井は

京洛七名水の1つに

数えられた名水なんですよ


さすが名水という事もあって

今でも近所の方がペットボトルを持って

お水を汲みにやってくるんですね


井戸の側には

『必ず煮沸して下さい』

注意書がありました


ちなみに場所は

生麩(なまふ)の老舗として知られる

麩嘉(ふうか)の駐車場にあるんです♪


麩嘉(ふうか)

麩嘉(ふうか)です。


麩嘉というのは

江戸時代後期である
慶応年間(1865~1868年)頃に
大和屋嘉七によって創業された
生麩のお店で
長年、禁裏御用(きんりごよう)を
勤めてきた事でも知られています

※禁裏御用とは、宮中に物を納めていて商人や職人の事です。


つまり御用達だったというワケですね


そんな麩嘉のある場所は平安時代には

滋野貞主(しげのさだぬし)という公家が

邸宅を構えていたそうです


その滋野貞主の邸宅内にあった井戸なので
滋野井と呼ばれていたんですね♪


ちなみに実際の井戸の場所は

ここよりもさらに100メール程

西に行ったところにあったそうです


滋野井の説明書き

滋野井の説明書き


さて、そんな名水に数えられた

滋野井なんですけれど

実は戦後、枯れてしまったんですね


なんでも京都市内の人口がどんどん増え
100万人を超えるようになると
地下水の使用量が爆発的に増えてしまい
そのせいで井戸の水脈が
枯れてしまったんだそうです


戦争からは逃れられたのに

人口増で枯れてしまうなんて・・・


あれ?じゃぁ、今湧き出ている井戸は何なの??

と思いますよね


実は枯れてしまった井戸を
復活させるべく1976年(昭和51年)に
地下60メートルまで井戸を堀ってみたところ
水脈と見事にあたり
滋野井を復活させる事に成功したんです!!


そんなわけで

新たに湧き出した水を

『新滋野井』と命名したそうです


新滋野井

ですから厳密には

平安時代から続いていた名水では無いんです


けれど、かつての滋野井と水脈が

同じであるとされているので

滋野井といっても過言ではありませんよね


ちなみにこちらのお店・麩嘉では
滋野井の水を使って
生麩を作っているそうですよ


お近くに来られた際には

名水で作られた生麩を頂いてみてはいかがでしょうか♪


また名水を飲もうと思っている方は

ペットボトルを忘れず

家で煮沸してから名水を味わってくださいね


そんな京洛七名水の1つである

滋野井がある麩嘉の場所はコチラ↓


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