今回ご紹介するのは

上京区にあるお寺の

西林寺

西林寺(さいりんじ)です!


西林寺は今の季節

ムクゲ(木槿)が大変見ごろなんですよ~


ムクゲは、夏から秋にかけて咲く花なんですけれど

一日花といって

朝咲いて、夕方には萎んでしまいます


ムクゲ(木槿)

俳句の世界では

秋を表す季語にもなっているんですよ~


京都はまだまだ暑いですけれど

立秋も過ぎましたし

暦の上では、すっかり秋なんですね。


それでは西林寺をご紹介していきましょう


もくげじ地蔵 天台宗 西林寺と書かれた木札

西林寺は天台宗のお寺で

延暦年間(781~806年)に

慶俊(けいしゅん)によって

創建されました。


ちなみに慶俊は

西の横綱と呼ばれた天狗

愛宕太郎坊(あたごたろうぼう)を祭神とする

愛宕神社(あたごじんじゃ)を中興した人なんですよ

※愛宕神社について詳しくは、千日通夜祭 2012(愛宕神社)の記事をご覧ください。


かつて本尊には

木槿地蔵(もくげじぞう)と呼ばれる

地蔵尊が祀られていたようです。


なんでも

この場所に咲いていた

ムクゲの草むらの中から

地蔵尊が現れたそうで

その地蔵尊を石に刻み

本尊として祀ったんだそうです


地蔵堂

地蔵堂


その時の地蔵尊は

勝軍地蔵尊(しょうぐんじぞうそん)だったそうなんですけれど


勝軍毘沙門天王と書かれた提灯

勝軍毘沙門天王と書かれた提灯


ムクゲの草むらの中で見出したと言う事から

木槿地蔵と呼ばれ

大変親しまれたそうなんですね。


しかし現在は

度重なる兵火や大火などで焼失してしまい

別の地蔵菩薩像が安置されているようです。


それにしてもお寺が出来る前にも

この場所にムクゲが咲いていたなんて

驚きですよね~


咲き誇るムクゲ

ちなみに西林寺の正式名称は

羽休山飛行院(うきゅうさんひぎょういん)というんだそうですけれど

先ほどもご紹介しました愛宕山の天狗

愛宕太郎坊天狗が都見物に来た際

かつてお寺にあった松の木で

必ず羽を休めたという話に由来しているそうです


その松の木は天狗の松と

呼ばれていたそうですけれど

台風によって折れて枯れてしまいました


また西林寺の木槿地蔵は

江戸時代中頃

洛陽48願所地蔵尊の第19番に

数えられていたと言われています♪

※洛陽48願所地蔵巡りとは、六地蔵以外で48ヶ寺の地蔵を順番に回って拝むというものです。以前ご紹介した事のあるものは、第18番札所の歯形地蔵、第47番目の新善光寺です。


ちなみに木槿は

9月頃まで花を咲かせているそうで

西林寺の他、真如堂でも見頃になっているみたいですから

訪れてみてはいかがでしょうか


そんな現在、ムクゲが大変見ごろな

西林寺の場所はコチラ↓

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