こんにちは、今日はなんと

3年に1度という法要に行って来ました


その法要は知恩寺で行われた

二十五菩薩練り供養

二十五菩薩練り供養』です


二十五菩薩練り供養とは

浄土宗において、臨終の際に

『阿弥陀如来』と『二十五菩薩』が

極楽浄土に導いてくれると信じられ

その様子を実際に再現している法要です。


浄土宗と言えば法然上人ですよね。

彼は天台宗である比叡山延暦寺で修行し

後に浄土宗を開きます。

ちなみに浄土宗の総本山は知恩院です

※法然上人について詳しくは、法然院 その2の記事をご覧ください。


知恩寺

そして今回、法要が行われる知恩寺

『念珠繰り(じゅずくり)』でたいへん有名なんです

※念珠繰りの様子は、大念珠繰り 2011(知恩寺)の知恩寺の記事をご覧ください。


念珠繰りは堂内の内周一面にかかっている

と~っても大きな数珠を

参詣者が輪になって回す

とても楽しい行事なんですよ。


では早速レポートしていきましょう


10時半頃、阿弥陀堂で法要が行われます。

阿弥陀堂に向かいます

そして、その後、二十五菩薩に扮した檀家さんらが

本堂まで練り歩きます。


では、その二十五菩薩を1つずつ簡単にご説明します


普賢菩薩(ふげんぼさつ)

普賢菩薩は慈悲を表す菩薩様です。

阿弥陀如来の脇侍(わきじ)です。


山海彗菩薩(さんかいえぼさつ)

山海彗菩薩は山や海のように大きな知徳で人々を救ってくれる菩薩様です。


光明王菩薩(こうみょうおうぼさつ)

光明王菩薩は優れた知恵の光で人々を照らしてくれる菩薩様です。


大威徳王菩薩(だいいとくおうぼさつ)

大威徳王菩薩は左手に瓔珞(ようらく・装飾品)を持っている菩薩様です。


陀羅尼菩薩(だらにぼさつ)

陀羅尼菩薩は言葉の力で仏法を守る悪法を防ぐ菩薩様です。


月光王菩薩(がっこうおうぼさつ)

月光王菩薩は月の光のように清らかな徳で人々を導く菩薩様です。


薬王菩薩(やくおうぼさつ)

薬王菩薩は良薬によって人々を病苦から救う菩薩様です。


徳蔵菩薩(とくぞうぼさつ)

徳蔵菩薩は人々の願いを汲み取り、救ってくれる菩薩様です。


法自在王菩薩(ほうじざいおうぼさつ)

法自在王菩薩は知恵の菩薩様と言われています。

別名・文殊菩薩


虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)

虚空蔵菩薩は無限の慈悲を持った菩薩様です。


獅子吼菩薩(ししくぼさつ)

獅子吼菩薩は獅子が吼えるように激しい説法をする菩薩様です。


無辺身菩薩(むへんしんぼさつ)

無辺身菩薩は剃髪した僧侶の姿をした菩薩様です。


観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)

観世音菩薩は二十五菩薩の先頭に立ってこの世に現れると言われている菩薩様です。

この菩薩は観音様と呼ばれ親しまれています。


大勢至菩薩(だいせいしぼさつ)

大勢至菩薩は阿弥陀如来の脇侍で、仏の働きを助けると言われている菩薩様です。


華厳菩薩(けごんぼさつ)

華厳菩薩は美しい覚り(さとり)の心で因果の道徳を説く菩薩様です。


金蔵菩薩(こんぞうぼさつ)

金蔵菩薩は堅固な知恵を持ち、功徳を与える菩薩様です。


薬上菩薩(やくじょうぼさつ)

薬上菩薩は兄の薬王菩薩と供に良薬で人々を病苦から救う菩薩様です。


宝蔵菩薩(ほうぞうぼさつ)

宝蔵菩薩は七種類の宝を持っている菩薩様で

人々の願いに応じてその宝を使い分け、人々を救う菩薩様です。


衆宝王菩薩(しゅうほうおうぼさつ)

衆宝王菩薩は珍しい宝物を集める事から衆宝菩薩とも呼ばれている菩薩様です。


金剛蔵菩薩(こんごうぞうぼさつ)

金剛蔵菩薩は壊れる事のない徳を持った菩薩様と言われています。


三昧菩薩(ざんまいぼさつ)

三昧菩薩は心の動きを正しい教えを合わせる徳を持っている菩薩様です。


日照王菩薩(にっしょうおうぼさつ)

日照王菩薩は迷っている人々を太陽のように明るく照らす菩薩様です。


定自在王菩薩(じょうじざいおうぼさつ)

定自在王菩薩は自由で何にも捕らわれない徳を持っている菩薩様です。


百象王菩薩(びゃくぞうおうぼさつ)

百象王菩薩は大きな慈悲の心を持っている菩薩様です。


大自在菩薩(だいじざいぼさつ)

大自在菩薩は腰鼓(ようこ・鼓の一種)を鳴らしながらやって来る菩薩様です。

※二十五菩薩の説明は即 成 院さんのページを参考にしました。(※2013/04/25)


本堂縁側を練り歩きます

本堂に着くと本堂縁側を一周練り歩き

本堂内に入って法要をします。


その後、堂内で『百萬遍大念珠繰り法要』を行い

本堂北東の縁側に用意された祭壇

今度は本堂北東の縁側にて

本堂北東の縁側で法要

再び法要が行われます。

※本堂北東の縁側で法要が行われるのは、浄土宗を開いた法然上人のお墓のある方角だからだそうです。


ちなみに本堂では

利剣名号の大掛軸

『利剣名号(りけんみょうごう)の大掛軸』が御開帳となっていました。

また阿弥陀堂では阿弥陀如来像も公開しています。

※春季京都非公開文化財特別公開で4月26日~5月6日まで公開されているそうですよ。


利剣名号御守

『利剣名号御守』と書かれたお守りも頂きました。


こうして2時間程、法要が行われたのですけれど

25体の菩薩が境内を練り歩く姿は

現実とはかけ離れた世界に見えました


一連の様子は動画でご覧ください。


法要を見に来られていた方の中には

本物の仏様にするように

拝んでいる方もいましたよ


そんな二十五菩薩練り供養が行われた知恩寺の場所はコチラ↓


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