こんには京子です!

今回ご紹介する神社は・・・

玉田神社

玉田神社(たまたじんじゃ)です


京都府南部・久世郡(久御山町)と呼ばれる

エリアに位置する神社です

起源は古く

710年に元明天皇(げんめいてんのう)の勅願により

創建されたと伝わる神社です


かつては

美豆野(みずの)神社や丹波津宮(たにはつのみや)とも

呼ばれていたようで

付近一帯の産土神社として崇敬を集めています

※美豆野や丹波津宮はこの辺りの地名の1つだったようです。


石碑

石碑には

『かりてほす 美豆の御牧の夏草は しけりにけりな駒もすさめす』

と書かれています。

これは鎌倉時代前期に編纂された

『内裏名所百首(だいりめりしょひゃくしゅ)』に収められている

歌の1つなんですね。


ここで出てくる『御牧(みまき)』とは、朝廷が管理する牧場の事です。

※かつて京都にあった巨椋池(おぐらいけ)の西側に御牧があったとされています。

歌の内容はというと

「御牧の夏草を刈り取って干しておこう。

生やしっぱなしでは、馬さえも嫌って相手にしない。」

と詠んでいるんですね。


こま札

そんな玉田神社は『方除け』のご利益があるとされ

奈良からも近い場所にあり

かつて、平城京の鬼門を守っていたとも言われています

この事から、一説には

桓武天皇が長岡京へと遷都する際、玉田神社の祭神に

お伺いを立てたなんていう話も伝わっているんですよ


拝殿

拝殿になります。


石碑

こちらは拝殿の横手にあった石碑です。

馬の周囲を炎が取り囲んでいます。


これは1頭の馬が

宮中を大火災から守った伝承によるものです。


石版

ある日、御牧より宮中に献上した1頭の馬が

しきりに鳴き続けていました。

すると3日後に、宮中で火災が発生した事から

宮中の火災を予感していたのでは?

と言われていたのです。


その後、再び

馬が鳴き続けていたところ

やはり宮中で火災が発生!内裏が火に包まれたのです。


この時、その馬が火の中に飛び込んだ瞬間

・・・不思議と炎が静まったんですね。

これに感激した聖武天皇は、この馬を御牧に返し

玉田神社の神馬としたのです。


この事から

火難除けのご利益があるとされているんですね


神武天皇遥拝所

境内には『神武天皇遥拝所(じんむてんのうようはいじょ)』の石碑も建っていました。神武天皇とは初代天皇です。


本殿

こちらが本殿になります。


社殿は1586年に創建されたそうで

祭神には

・武甕槌神(たけみかづちのかみ)

・誉田天皇(ほんだのすめらのみこと・応神天皇)

・天児屋根命(あめのこやねのみこと)

・武内宿祢命(たけのうちのすくねのみこと)

の四神を祀っています。

日本神話に登場する神様や

天皇、それに使える臣下などが祀られています


稲荷神社

境内には稲荷神社もありました。この他にも祠があり、境内には合計で8神が祀られています。この8神を『玉田八社大明神』と呼んでいます。


という事で今回は

方除けや火難除けのご利益がある玉田神社を

ご紹介しました。


場所はコチラ↓


大きな地図で見る

タイトル
コメント
※必須項目です。
コメントに関する注意点
※個人や特定の団体に対する誹謗中傷は、削除させていただく場合がございます。ご了承下さい。
※記事と関係の無いコメントに関しても削除する場合があります。
※投稿後は編集や削除ができません。

画像認証
※必須項目です。

※上の画像で表示されている文字を入力してください。

ニックネーム
ブログURL
※ブログをお持ちの方はURLをどうぞ。
※不適切なリンクは削除される場合があります。

イベントカレンダー

祇園祭のイベント一覧

京都検定過去問

萩の名所巡り

京の茅の輪巡り

半夏生の名所巡り

一初の名所巡り

山吹の名所巡り

椿の名所巡り

桜の名所巡り

梅の名所巡り

雑談掲示板 新着