こんにちは京子です。

今回ご紹介するのは

10月22日に行われた・・・

牛車

時代祭(じだいまつり)です

平安遷都1100年を記念して、1895年より始まった祭です。

※日時も平安遷都の日である10月22日に合わせて行われます。


平安神宮の祭神である

『桓武天皇』と『孝明天皇』の御霊を移した鳳輦(ほうれん・神輿)を

引き連れて

かつての天皇の住まいであった京都御所(御苑)を出発し

京の街をご覧頂きながら、平安神宮へと向かう祭です


そして

この巡行には、2基の鳳輦の他に

平安時代から明治時代まで

それぞれの時代装束に身を包んだ2000人の『時代行列』が

お供するんですね。


こうした事から

時代祭は大変人気の祭で

京都御苑平安神宮、御池通(おいけどおり)は

多くの観覧客で賑わいます


では早速レポートしたいと思います!!

9時より、平安神宮から

2人の天皇の御霊を乗せた鳳輦が

京都御苑へ向けて移動します。


ちなみに、当日は

7時から平安神宮内で神事がありますが

非公開の為、見る事は出来ません。


どんな事が行われているのかと言いますと

祭文が奏上され、2基の鳳輦に御霊が移されるんですね


鳳輦

こうして9時より移動が始まります。

鳳輦の屋根を飾る『鳳凰(ほうおう)』は

今年、約70年ぶりに修復されましたんですよ

近くで見ましたけど、ピカピカでした~。


神幸列

10時過ぎに京都御苑に到着した鳳輦を含む

一行は堺町御門に入ります。

※この時、維新勤皇隊は鼓笛隊が演奏をしながら、烏丸通より丸太町通を曲がり、堺町御門に入ってきていました。


そして、鳳輦は建礼門(けんれいもん)前に安置され

時代行列と、ここで合流します。


神事

続いて10時半より鳳輦の前で神事が行われます。

お祓いや祝詞奏上の後

白川女

時代行列にも参加する『白川女(しらかわめ)』より

献花があり、最後に玉串を奉納して

40分程の神事が終了します

※白川女は、京都・白川に咲く花を摘み、京の都に売り歩く行商を行っていた女性の事です。


時代祭

そして、いよいよ

12時より行列が建礼門前から

時代行列を含む、2000人の大行列が出発します


最初に

京都府知事や、京都市長が登場する『名誉奉行』が登場し

続いて『時代行列』へと進みます。

こちらは、大きく8つの時代に分かれています。


・明治維新時代

・江戸時代

・安土・桃山時代

・室町時代

・吉野時代

・鎌倉時代

・藤原時代

・延暦時代


では、その中からいくつか紹介したいと思います。

維新勤王行列

『明治維新時代』より、維新勤王行列です。

彼らは、かつて官軍に参加した

『山国隊(やまぐにたい・京都で結成された農兵隊で、戊辰戦争に参加。』に

倣ったものです。


長持

『江戸時代』より、長持(ながもち)です。

徳川幕府は朝廷の重要な儀式などに

将軍の代わりとして

親藩・譜代大名を城使(じょうし・幕府の使者)として

上洛させていました。

時代祭では、その上洛が再現されています


彼らはその中の長持であり

上洛の際、重い荷物を持たされる担当です

「酒さーえ、飲めーば、重いー、荷物もーよ、軽かぁーなるわぁー。」

と音頭を取りながら立ち止まり

一節歌った後、長持をダッシュで数メートル運びます。


その後、また立ち止まって、一節歌って、再びダッシュというのを

何度も繰り返します


挟箱と毛槍

その長持の後に続くのは『挟箱』と『毛槍』です。

挟箱は、大名の衣装や、身の回りのものを格納しています。


毛槍は、遠くからでもどこの大名行列かが

分かる印の意味がありますが

音頭を取りながらこれを投げて

相手に受け渡すパフォーマンスをします。


鞨鼓童と傘

『室町時代』の室町洛中風俗列(むろまちらくちゅうふうぞくれつ)より

鞨鼓童(かっこうちわらべ)と傘です。

※鞨鼓は、雅楽などで用いられる太鼓の事です。


これは、16世紀に

京の人々によって盛んに催された

風流踊りを再現した行列です。

鞨鼓童が踊りながら太鼓叩きます。


これらの時代行列に続いて

『神饌講社列(しんせんこうしゃれつ・神饌を献上する列)』や

『前列(ぜんれつ)』が続きます。


この前列には、神幸列の警備役や

背中に羽をあしらった

『迦陵頻伽(かりょうびんが・極楽浄土に住むと言われる想像上の生物)』や

『胡蝶(こちょう・舞楽の1つで、それを踊る際の姿。)』が並びます


鳳輦

それに続き

2基の鳳輦を含む『神幸列』が登場します


では、時代行列の模様を動画でご覧下さい。



明治維新時代~江戸時代~安土・桃山時代~室町時代




吉野時代~中世婦人行列~鎌倉時代~藤原時代~平安時代婦人列~延暦時代




神幸列


こうして、建礼門前から

御苑内を約2時間かけてパレードし

堺町御門(さかいまちごもん)を出ていきます。


堺町御門を出る牛車

堺町御門を出る牛車(ぎっしゃ)です。先頭の2人の子供は牛童(うしわらわ)と言います。


2000人の大行列ですから、先頭と最後では

出発の時間はかなり違います。


御苑内では観覧客向けに時代行列の解説(アナウンス)が流れるので

目と耳の両方で楽しむ事が出来ますよ~。


こうして市内を巡行し

平安神宮に14時半頃より順番に一行が到着します。

出発の時と同様に

『明治維新時代』から順に平安神宮内へと入ります。


この平安神宮前も多くの観覧客で賑わっています。

ここでも、同様に約1時間半をかけて

時代行列をじっくりと見る事が出来ます。


ちなみに

時代行列は当初、6列(現在は20列)でしたが

明治29年に『神幸列』が加わり

大正に入ると『維新勤皇隊』が加わりました。


昭和7年には『楠公上洛列(楠木正成を中心とした一行)』や

『豊公参朝列(秀吉を中心とした一行)』が加わります。


そして、戦後に入ると

女性(婦人列)も加わり、より盛大で華やかなものへと

なっていったんですね。


近年では、室町時代列として

『室町幕府執政列』『洛中風俗列』の2つが加わったんですよ


堺町御門を出る牛車

こうして、最後の鳳輦が午後4時過ぎに

平安神宮内へと入り、行幸は終了です。


この後は一般非公開の神事となり

中では、祭文が奏上され

鳳輦から御霊が還されるそうですよ


そんな時代祭が行われた

京都御苑平安神宮の場所はコチラ↓


より大きな地図で 時代祭 を表示

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