こんにちは京子です。

今回ご紹介するのは10月19日に

建勲神社

建勲神社(たけいさおじんじゃ)で行われた・・・

船岡祭(ふなおかさい)です

戦国武将『織田信長』を祀る建勲神社船岡祭

信長が永禄11年(1568年)に足利義昭を擁して

入洛した日にちなむ神事です。

※信長が入洛した日については、9月26日など、いくつかの説があります


信長は尾張・美濃を制圧し

この上洛をきっかけに

天下統一へと動き出したんですよね


建勲神社の本殿

建勲神社についても、詳しくご説明しますと

1869年、明治天皇により創建された神社です。

その後、信長の廟所である『船岡山』へと移築されました。


船岡山は平安京に遷都される理由の1つにもなった山で

北に玄武(船岡山)

東に青龍(鴨川)

南に朱雀(現在はありませんが巨椋池)

西に白虎(山陰道)

があった事から『四神相応(しじんそうおう)の地』と考えられ

桓武天皇は都を京に移したんですよね

※四神相応の地について詳しくは玄武神社の記事をご覧下さい。


では早速、船岡祭をレポートしたいと思います

神事

朝11時より神事が行われ

お祓いや祝詞が奏上され

続いて、奉納行事が始まります

まず最初に行われたのが

仕舞『敦盛』

仕舞『敦盛』です。

※仕舞(しまい)とは能の一部で、お囃子などを使わない舞の事を指します。


『敦盛』は織田信長の好んだ歌であり

「人間50年、下天の内をくらぶれば、夢幻如くなり」で始まる一節が有名ですよね。

信長が『桶狭間の戦い(今川義元を討った、歴史的な戦です。)』において

出陣を前に

彼自身がこの一節を歌い、舞ったと言われています


敦盛

境内にある『敦盛』の一節が書かれた石碑です。


『人間なんて

50年の人生、宇宙に比べたら一瞬の出来事だ。』

という内容なんですよ


ちなみに敦盛とは

平安時代後期の武将で平清盛の甥にあたる

『平敦盛(たいらのあつもり)』の事です。

『敦盛』とは平家物語の中のお話の1つで

熊谷直実が、平敦盛を討った事に端を発した物語です。

直実は、元服して間もない逃げる敦盛を

呼び止め、殺してしまう

自分が殺してしまった敦盛は

まだ若い武士で、それを悔やみ

結果的に武士を辞め

仏門に入ったと一説には言われています


約10分ほどの仕舞が終わると

続いて・・・

胡蝶の舞

胡蝶の舞が始まります。

童舞(わらべまい)として作られたもので

蝶をモチーフにした舞楽です。


背中に鮮やかな羽を付け、手には山吹を持ち

優雅に舞います。


胡蝶の舞

源氏物語にも登場する、とても歴史のある演目です



仕舞『敦盛』と、胡蝶の舞の様子を動画でどうそ。


ちなみに、今回は奉納されませんでしたが

3~4年に一度の割合で、信長にちなみ

火縄銃を使った三段打奉納というのもあるんですよっ。


この後、玉串が奉納され

12時過ぎに神事は終了します。


藤森太鼓保存会

続いて、13時頃まで本殿前で

和太鼓の奉納があります

※太鼓を叩いていたのは藤森太鼓保存会の方々です。


この催しは毎年違うそうなのですよ

ちなみに

船岡祭には様々な招待客の方々が

いらっしゃいましたけれど

なんと、織田家の直系にあたる方もいらしてましたっ


そんな船岡祭が行われた建勲神社の場所はコチラ↓


より大きな地図で 建勲神社 を表示

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