こんにちは京子です!

本日、ご紹介するのは

白峯神宮で行われた・・・

春季例大祭である『淳仁天皇祭(じゅんにんてんのうさい)』です。


父・孝明天皇の意思を受け継ぎ

明治天皇によって建てられた白峯神宮

島流し(幽閉)された崇徳天皇・淳仁天皇を祀る神社です

ちなみに、この地は

蹴鞠の宗家であった公家『飛鳥井家』の屋敷跡地という事から

蹴鞠』に大変ゆかりのある神社で知られています。

飛鳥井家の邸宅内には

鞠の守護神である『精大明神(せいだいみょうじん)』を祀っていたそうです。

現在は、蹴鞠だけでなくスポーツ全般にいたる守護神と

されている事から

白峯神宮にはスポーツ関係者の参拝が多いんですね


今回の淳仁天皇祭でも、蹴鞠の奉納がされるんですよ

では、早速レポートしてみたいと思います。

まずは、10時半より

本殿にて

祝詞の後、巫女さんによる近代神楽の1つ

『浦安の舞』が奉納されます。

ちなみに「浦」は心情を表す言葉であり

『浦安』とは心が穏やかで安堵している『心中の平穏』を意味しているそうです。

つまり、国家安泰の願いが込められた舞なのでしょうね。

巫女さんによる華麗な舞が奉納されます


ちなみに、蹴鞠は538年の仏教伝来と共に伝わったと言われています。

貴族だけの遊びかと思いきや

鎌倉、室町時代には庶民の間でも行われるようになったんですね。


そんな蹴鞠の宗家である飛鳥井家は

藤原氏北家の流れを汲む家系です。

蹴鞠以外にも和歌の宗家としても知られ

飛鳥井家の祖と言われる『飛鳥井雅経(あすかいまさつね)』は

新古今和歌集を撰者した1人でもあるんですよ


さて、1時間程で本殿にて神事が終わると

いよいよ蹴鞠が奉納されます


ここからは蹴鞠の流派『飛鳥井流』を受け継ぐ

蹴鞠保存会(しゅうきくほぞんかい)の方が中心となって行われます。

※下賀茂神社で行われる『蹴鞠初め』もこの方達によるものです。詳しくは蹴鞠初め 2012(下鴨神社)の記事をご覧下さい。


本来、晴れていたらこちらの

拝殿横のスペースに鞠庭(まりにわ)が設けられ

最初に『解鞠(ときまり)』が行われます。

今回は、雨が降っていたので、拝殿内にて行われましたよ


解鞠とは、読んで字の如く

枝鞠(えだまり)から鞠を切り離す(解く)神事です。


枝鞠とは、松の木の枝に、鞠を紙縒(こより)で結びつけられたものです。


こうして慎重に、鞠を鞠庭の中央にセットします。

ちなみに、松の木は、拝殿の階段に立てかけられていました。

そして、この後

平安装束に身を包んだ男女10名が入場されます。

いよいよ蹴鞠が始まります


ちなみに使われている鞠は

大きさは直径約20センチ・重さは約150グラムです。

表面には鹿の革が使われ

中は大麦の穀粒が詰め込まれているんですよ。


蹴鞠はスポーツだと思われている方も多いと思いますが

・・決して勝負事ではないんですね。

『いかに相手に受け取りやすく打ち返すか』

という事に重点を置き行われる競技であり

ボールのラリーが続くほど良しとされているんです。


蹴鞠について

より詳しい解説は蹴鞠初め 2012(下鴨神社)の記事を

ご覧になってみてくださいね


お昼頃には、太陽も顔を出しはじめ

桜の花びらが舞う中

雅な蹴鞠奉納が行われましたよ


そんな蹴鞠奉納が行われた白峯神宮の場所はコチラ↓


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