こんにちは京子です

さて、本日ご紹介するのは

釿始式 2012(城南宮)

城南宮(じょうなんぐう)で行われました

釿始式 2012(城南宮)

釿始式(ちょうなはじめしき)です


釿(手斧とも書きます)とは石器時代から使われていた木を削る工具です。

木の表面を平らにする為に使われます。

釿始式 2012(城南宮)釿

どうやって使用するのかと言いますと

木材の上に立ち、足元に釿を振り下ろしながら

どんどん後退し木の表面を削って行くんですね


しかも、明治期頃までは大工さんは裸足で

この作業をやってたっていうんですから驚きです


釿始式 2012(城南宮)神楽殿

午後0時より、城南宮の神楽殿にて行われます♪


この釿始式では

大工関係者の仕事を始める日に行う儀礼であり

1年間の建築工事の安全を祈願します


釿始式 2012(城南宮)宮大工さん達

参加される宮大工さん達です。城南宮の境内も現在工事されていますけれど、おそらく関係者の方なのでしょう。

釿始式 2012(城南宮)挨拶

最初に宮司さんによる挨拶が行われます。

そして、今回参加する宮大工さんたちを

お祓いした後・・・

釿始式 2012(城南宮)お供え物

お供え物が献上されます。

手前から野菜、鯛、お酒、お餅、リンゴが

並べられていました


釿始式 2012(城南宮)

祝詞(のりと・宣言)が行われ

宮大工さんたちにより大工道具を使った奉納が行われます。

と、いう事でここからは動画でご覧下さい

ご覧いただけましたでしょうか

では、動画の解説をしたいと思います。


①『鋸(のこぎり)の儀』

木材をまずは鋸で切ります。

②『墨打(すみうち)の儀』

金尺(かなじゃく)を使い計測した後、墨壷の紐を使って木材に線を引きます。

③『釿打(ちょうなうち)の儀』

ここで、登場するのが釿です。木材の両端と中心部分の三箇所を三度ずつ釿を打ち下ろします。

④『槍鉤(やりかんな)の儀』

最後に木材の表面を丁寧に削ります。


以上の4つの動きで古式に乗っ取り

大工道具を使った手さばきが披露されました


現在は工具の発達により、釿が実際の現場で

使用される事はないそうです


しかし、その一方で

明治期や江戸時代に、釿で削った痕跡がある建物の

廃材が珍重されているそうです。


現在でもお店の内装や、古風なデザインを好む料理店などは

あえて釿で削ったような模様を付けた木材などを壁や柱に

利用するお店もあるんだそうですよ


そんな釿始式が行われた城南宮の場所はコチラ↓


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