こんにちは京子です~

さて、本日は伝説の妖怪「鵺(ぬえ)」のいた森と言われる場所に建つ神社!

その名も・・・

大将軍神社の入り口

大将軍神社(たいしょうぐんじんじゃ)です。

さて、まずはご説明させていただきたいのが


(・∀・)ノ「鵺」という得体の知れない妖怪について!

それは、「平家物語」の中に記載されているんですよね。

※平家物語とは鎌倉時代に書かれた平家の繁栄と没落を描いた軍記物語です


鵺はどんな風貌なのかと言いますと

顔は猿

胴体は虎(狸とも言われています)

手足も虎

尻尾は蛇

という、もう・・・完全なミクスチャー生物っ。(汗)


そんな恐ろしい鵺は

東三条の森から暗雲とともに御所へとやってきたと言われています。

大将軍神社のこま札

その御所の位置というのが「鵺の森」と呼ばれていた場所で

現在の、大将軍神社の場所になるんですね~っ。


大将軍神社の石碑

では、そんな大将軍神社の中へと入ってみたいと思います


境内には

いくつか摂社や末社が建っているので、まずはそちらをご紹介。

大将軍神社の東三條社

こちらは鳥居をくぐり壁沿いの突き当たりにあります

東三條社です。


ちなみに、ここでピーンと来た方もいらっしゃるかと思いますけれど


京都には「大将軍」とつく神社がいくつかあるんですよね。

これは、平安京へと遷都した桓武天皇が

大将軍を祭神とする4つの大将軍神社を四方に置いた為なんですね。


この「大将軍」という祭神は

魔王天王とも呼ばれる大鬼神と呼ばれるとっても怖い神様!


この、大将軍は3年ごとに居場所を変え

その方角は万事に凶とされ

「三年塞がり」と呼んだみたいです。


そして当時は、その方角(東西南北)に神社を置きました。

現在はその場所から少し移ったものの

東⇒東三条大将軍神社(東山区)

西⇒大将軍八神社(上京区)

北⇒今宮神社摂社疫神社、西賀茂大将軍神社(北区)

南⇒藤森神社境内(伏見区)

に残されています。


ちなみに、本日ご紹介しているのは東山区にある大将軍神社です

さてさて、他には何があるのかと言いますと

大将軍神社の荒熊稲荷社(あらくまいなりしゃ)

荒熊稲荷社(あらくまいなりしゃ)です。

お稲荷さん~っ朱色の鳥居がとっても綺麗っ


さて!お話を戻しましてっ。

平家物語の中に、この伝説の妖怪「鵺」を退治するお話が出てくるのですっ!

うーん、勇気ある人がいるものなんですね~っ。


それは誰かと言いますと・・・

源頼政(みなもとよりまさ)


彼はどんな人かと申しますと

源平合戦(治承・寿永の乱)のきっかけを作った人であります

平氏が栄華を誇っていた時代(平安時代末期)に、それを気に食わない後白河天皇の皇子である以仁王(もちひとおう)が平家追討の令旨を出し、それに呼応したのが源頼政だったんです。これを以仁王の乱(1180年)と言います。


結果としては頼政は、宇治の平等院で自刃に追い込まれますけれど

これをきかっけに

全国の源氏はあちこちで挙兵するんですね~


大将軍神社の舞殿

こちらは舞殿になります、境内の中心にどど~んとありましたよ!

大将軍神社の拝殿(本殿)

拝殿(本殿)の中に生えている木は御神木なのです。


さて、ではここで!平家物語にも記載されている

頼政が活躍する鵺退治のお話をご紹介します。


時の天皇である近衛天皇(このえてんのう)は毎晩、ひどくうなされていました。

そして天皇を警備していた者がある事に気付きます。


東三条の森から黒雲がむくむくと湧き出てきて

清涼殿(平安京の社殿)の上を覆い尽くしていたのですね!


「ぬぅっ!なんという事!この不気味な雲は一体何なのだ!?」

毎晩うなされている近衛天皇は、ついに体を壊してしまうんですね。

いくらお祈りをしても一向に体は良くなりません。。


そして、この黒雲の原因を探る命を受けたのが

弓の名手としても名高かった頼政だったんですね


彼は真面目な性格なのでしょうか?

この命令を無事にこなせるようにと、神明神社へと祈願をしに行きますっ。

神明神社についてはリンクページにて説明しています。


そして、いよいよある晩。

頼政は家来である猪早太(いうのはやた)を連れて

警備をしていました。


すると

またしても


モクモク~!モクモク~!と清涼殿を覆った黒雲っ。

その中に、動く影を見つけますっ


大将軍神社の樹齢800年の御神木の大銀杏

拝殿の隣には樹齢800年の御神木の大銀杏があります。

大将軍神社の馬

後ろにはモミジがまだ残っていました~。

大将軍神社の多くの摂社

そして、その奥にも摂社が!大将軍神社には多くの摂社があるんですね~。


頼政はその得体の知れない影に向かって矢を放ちます


ザクッ!

見事、命中っ。

グギャァァーーーーーーーーー!!!

・・と言ったかどうかは分かりませんけれど(笑)


奇声を上げて何かが黒雲の中でうごめき

庭先へと

ドサッと落ちたのでした。


・・頼政はその矢が刺さった生き物を見て驚きます!


な・・・

「なんじゃこりゃーーーー!(汗)」

頭は猿、胴体、手足は虎(狸とも言われています)、尻尾は蛇、という妖怪が倒れていたんですね。


家来の猪早太が取り押さえ

太刀で仕留たと言われています。

その時の様子は神明神社で詳しくご紹介しているのでそちらを是非ご覧下さい。


大将軍神社の説明書き

大将軍神社は素盞嗚尊(すさのおのみこと)を主祭神とし、相殿に平安時代の摂政・関白「藤原兼家」を祀っています。彼の兄弟である兼通とは非常に仲が悪く覇権争いを繰り返していたようですね。


大将軍神社のここに鵺の森

ここに鵺の森があったんですね~。


この日を境に、清涼殿を覆う

黒雲はなくなり近衛天皇も元気になったそうです♪


ちなみに、それから約7年後

今度は二条天皇の時にも、同じく頼政は鵺退治を行っています。


きっと貴族の間では

(・∀・)ノ鵺が出てきたら頼政に頼もうぜ!!

となってたのかもしんないですね~(笑)


そんな鵺の森があったとされる

大将軍神社の場所はコチラ↓


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