こんにちは京子ですっ

さて、本日はとっても珍しい重要文化財のあるお寺っ。


珍しい??

さてどんな風に珍しいのかと言いますと


その重要文化財とは・・・

なんとお風呂なんです


え!?重要文化財のお風呂って!?

そんな珍しいお風呂があるお寺というのが・・・


妙心寺の入り口

こちら、妙心寺(みょうしんじ)です。


では早速、そんな珍しいお風呂と一緒に

妙心寺をご紹介したいと思います。


妙心寺のこま札

こちら、妙心寺は臨済宗妙心寺派、約3500の大本山の寺院であり

場所は京都の花園にございますっ。

ちなみに最寄り駅はなんと京福電車「妙心寺駅」

京福電車は嵐山方面へ向かう路面電車で通称「嵐電(らんでん)」と呼ばれ親しまれている京都の電車です♪


お寺の名前が駅名になるんですからなかなか驚きですよね。


さて、冒頭にアップした写真は妙心寺の「南総門」なんですけれど

こちらの右手にあるのが

妙心寺の勅使門

勅使門(ちょくしもん)


普段は閉ざされているこちらの門。

つまり、一般の人は入れないのがこの勅使門なんですね~

住職さんが新しく就任した時などに、こちらの門が使われるそうです。


お次は、その勅使門の奥にある

妙心寺の放生池

放生池(ほうじょういけ)

そして、この奥に見える朱色の建物が

妙心寺の三門

三門(さんもん)です


こちらは1599年に立てられた重要文化財で

中には観世音菩薩と十六羅漢が祀られています。


いやー・・・

それにしてもこの妙心寺なんですけれど


・・・


妙心寺の境内

( ´Д`)とっても境内が広いっ!妙心寺の境内は10万坪!

調べたところによると、甲子園球場8個分なのですよ。


約10万坪にも及ぶ境内に、46塔頭が立ち並んでいるんですから・・・

そりゃ途方もないです(汗)


この日も

夏真っ盛りかと思うくらいの暑い日差しでしたから~

倒れないように引き続きレポートしたいと思います。


ではここでそろそろ・・・

例のアレ行ってみましょーか

そうですっ。


重要文化財のお風呂!!!!

もう、マーライオンがいるようなそんな高級お風呂でも

出てくるんじゃないかって想像していた方っ


うふふ、違いますよ~。


そのお風呂(浴室)の・・・名前ですけれど

なんとびっくり!

妙心寺の明智風呂

明智風呂(あけちぶろ)

え、この明智って・・・・


そうです

本能寺の変の首謀者である明智光秀です

こちらの明智風呂へ入る際は

ご丁寧にガイドさんが案内してくれました


では、中へ入ってみましょう~!

妙心寺 明智風呂の中

お風呂というと、今ではお湯が張ってあり

ざぶーんと入っちゃうイメージですけれど

昔のお風呂はちょっと違って蒸し風呂なんですよね


この写真を見ると窓が三つあるのがわかりますけれど

一番上が採光窓、真ん中は調節口、そして出入りはこの一番下から

くぐって入るんですね。


蒸し風呂という事ですけれど

この建物の奥にはこんなものがあります♪

妙心寺 明智風呂の釜

どどーん

この大釜を使いお湯を沸かすのです


ここで沸かしたお湯を床下に流し

床板の隙間からあがる湯気を利用し蒸し風呂が完成します。

※ちなみに、みなさんご存知の風呂敷の語源は、このような蒸し風呂で蒸気を拡散させる為に、床に敷かれていた布の事を指すんですね


この蒸し風呂でいい汗をかいた当時の人は

その後、手前にある洗い場に出てお湯と水を使って汗を流すんですね~


その床は斜面になっていて

水はけの工夫がされていました!


そして、この明智風呂の外には

妙心寺の鐘

「お風呂出来ましたよ~!!!!」と知らせる為の鐘まで用意されていたんですね。

※一般の方はこちらで大晦日に除夜の鐘をつく事も出来ます。


さて、こちらの明智風呂。

え、明智光秀がこのお風呂に入ったの

なんて思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それは少し違っているんですね~。


じつは明智光秀の叔父さんにあたるお坊さんが

彼を供養する為に、1587年にこのお風呂を建設したそうです!


でも、どうして弔う為にお風呂なのだろう

と思っていると


本能寺の変に勝利した、明智光秀は叔父を頼って、

お風呂に入る目的もありこの妙心寺に現れたんです。


光秀は偉業を成し遂げましたが、自刃するつもりだった所を

この叔父のお坊さんに説得されたそうです。


その後の光秀は安土城に入り、

そして山崎の戦いで落ち武者狩りに合い最後を遂げたのです。


なるほど~♪

だからお風呂だったんですね~


さて外に戻り、どんどん妙心寺をご紹介させて頂きます。

妙心寺の仏殿

こちらは仏殿です、中には本尊釈迦如来像が安置されています。


妙心寺の大方丈

次は大方丈(おおほうじょう)11月には曝涼展という妙心寺の国宝、重要文化財に指定される書画等の風通しをするイベントがあります。


妙心寺の法堂

そして法堂っ

この中には、8年の年月を費やして描かれた狩野探幽の筆による雲龍図が天井にあります。

残念ながらそれは撮影禁止だったんですけれど


とっても見事な龍が描かれていて大きさは直径12メートル

八方にらみの龍がド迫力で天井に渦巻いていました~


ここにはもう一つすごいものがありまして


それが現存する最古の鐘であり、698年に作られた

黄鐘調(おうじきちょう)の鐘が置かれていまして


NHKのゆく年くる年で長年にわたり一番最初に使われていた鐘がこれだったんですね。

もちろん国宝です!


しかし、今は撞くと壊れちゃうので

その音色がカセットテープで流していました。

妙心寺の鐘楼

という事で、こちらが現在の鐘楼になりま~す。


さて、最後は屋根に注目してみましょーーー

妙心寺の屋根

これは龍ですねっ!

妙心寺の建物は四方には鬼瓦が使用されていますけれど

この南東の方角だけ龍!なのですね。


龍は特に禅宗では重んじられてきた守り神なんです。

これは南東の方角に御所があるから特別なんだそうです♪


ちなみに、龍って想像の動物ですけれど

昔の人はどんな風にしてこの龍を描いたのかと言うと

様々な生き物を融合させて作ったんですよね~


胴体はヘビ!

ひげは鯰(なまず)!

口はワニ!

目は牛!

角は鹿!

うろこは鯉!

爪は鷲や鷹!


これらを

融合させて描いたのが龍だったのですね


という事で、妙心寺をどどーーーっとご紹介させて頂きました

そんな妙心寺の場所はコチラ↓

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